セレナの燃費と実燃費を調査

セレナの燃費・実燃費が気になる

セレナは初代が1991年に発売され、現行の中型ミニバンとしては最も歴史のある車種です。

 

セレナは多彩なシートアレンジを武器に、主にファミリー中心に高い人気を持っています。セレナはレジャーや普段の買い物など様々な場面で利用されていますが、そうなってくると燃費性能がどのくらいになるのか気になるところです。

 

様々な角度からセレナの燃費・実燃費について解析していきましょう。

 

 

各グレード毎の燃費性能差をチェック

セレナは各グレードごとに燃費性能に差が出てきます。その理由はなんでしょうか?

 

グレード名

アイドリングストップ

Sハイブリッド

燃費性能

ハイウェイスターG

16.6km/リットル

ハイウェイスター

17.2km/リットル

G

16.6km/リットル

X

17.2km/リットル

S

×

×

15.0km/リットル

※2WD車のデータです。

 

表を見てもらえばわかるようにセレナは最廉価グレードであるSグレードの燃費が一回り悪くなっています。アイドリングストップとSハイブリッド機構がないことによる燃費ロスはこのように目に見える形で差に表れます。

 

さらにわかりやすくするために、セレナで実際に1km辺り走った時の燃料代と車体価格を表にしてみましょう。

 

グレード名

燃料代(1kmあたり)

車体価格

X

6.9円

248万円

S

8円

243万円

※ガソリン1リットル120円で計算

 

中位グレードのセレナXと比べて1.1円の差がついてしまいます。これは年間1万キロ走れば1.1万円の燃料費ロスが出てくるということになります。

 

最廉価グレードとはいえセレナXとの車体価格差は5万円程度ですから、トータルコスト差は下手するとひっくりかえってしまうでしょう。節約したつもりが返ってコスト増ということにもなりかねません。

 

更に燃費の低下は給油回数を増やしてしまうことになります。目に見えたコストだけでなくガソリンスタンドによる手間も増えてしまうことになるでしょう。

 

一回の給油でどのくらい走るかを計算すると

 

セレナXグレード
燃料タンク容量55リットル × 燃費17.2km/リットル = 946km
年間給油回数10.5回

 

セレナSグレード
燃料タンク容量55リットル × 燃費15.0km/リットル = 825km
年間給油回数12回

 

コスト面でも微妙な上に、1回の給油による走行距離も100km以上短いというわかりやすい差が出てしまいました。また大きな差ではありませんが、装備面でもセレナSグレードの方が下です。

 

パッと見の価格は5万円安いですが、実際のコストや使い勝手を考えるとセレナSグレードはおすすめできません。コストパフォーマンスを重視するのであればセレナXグレードを選ぶといいでしょう。

 

Sグレード以外の燃費が違う理由は?

セレナSグレードの燃費がよくない理由はアイドリングストップ・Sハイブリッドがないからということはわかりました。しかし、セレナのその他のグレードでも燃費にわずかな差はあります。その理由は何故でしょうか?

 

グレード名

車体重量

燃費性能

セレナハイウェイスターG

2,140kg

16.6km/リットル

セレナハイウェイスター

2,090kg

17.2km/リットル

セレナG

2,120kg

16.6km/リットル

セレナX

2,090kg

17.2km/リットル

 

実はセレナは最廉価グレードであるS以外に燃費に関する装備差はありません。ではなぜセレナの燃費性能が変わっているのかというと、純粋に車体の重さの違いです。

 

セレナは上級グレードになると装備が豪華になりますから、車体は重くなり燃費性能低下は避けられないことになります。とはいえ、セレナは上位グレードになればコストアップは当然と言えば当然です。

 

セレナのグレード選択は燃費を含むコスト重視であればハイウェイスター/Xを選び、装備重視であればハイウェイスターG/Gを選ぶようにすればいいでしょう。

 

4WDにすると燃費は変わる?

どんな車種でも2WDより4WDは燃費性能は悪くなりますが、セレナでもそれは当てはまるのかをチェックしましょう。

グレード名

2WD→4WD 燃費性能(km/リットル)

燃費低下率

G

16.6→15.0

9.6%

X/ハイウェイスター

17.2→15.8

8.1%

※S/ハイウェイスターGには4WDが設定されていません

 

セレナは上位グレードで9.6%、中位グレードで8.1%の燃費低下率となりました。セレナは年間1万キロ走ったとしても、燃料費のロスは大体数千円程度のですから、それほど気にしなくてもいいでしょう。

 

4WDにすることで燃費が落ちるのは当たり前ですし、効率の悪い車種では30%近く落ちてしまう物もあります。セレナはこの項目に関してはかなり優秀だともいえるでしょう。とはいえ、セレナは4WDにすることで車体価格は20万円以上アップしますから、その点だけ気をつけましょう。

 

セレナは車体価格アップと4WDにすることにあるメリットが釣り合うのであれば、燃費コスト増に関しては問題ないでしょう。

 

ライバル車(ノア/ヴォクシー、ステップワゴンなど)との燃費比較

セレナを買うことに決めているけれど、「ライバル車の燃費はどうなっているんだろう?」と考えている方も多いでしょう。それではさっそくセレナとライバルの比較をしていきましょう。

 

ハイブリッド車の燃費性能を比べる

残念ながら現時点ではセレナは本格的なハイブリッドを搭載していません。その為、ライバル車との比較は行えません。

 

ガソリン車の燃費性能を比べる

続いてセレナのガソリン車とライバルとの比較です。ガソリン車のライバルは多く、ノア/ヴォクシー、ステップワゴン、ビアンテ、ラフェスタ(日産)/プレマシー(マツダ)辺りがラインナップされます。

 

車種名

車体価格(ガソリン)

燃費性能

セレナ(2000cc)

243~301万円

15.0~17.2km/リットル

ノア/ヴォクシー(2000cc)

248~273万円(アイドリングストップあり)

228万円(アイドリングストップなし)

16.0km/リットル(アイドリングストップあり)

14.6km/リットル(アイドリングストップなし)

ステップワゴン(1500cc)

228~299万円

15.4~17.0km/リットル

ビアンテ(2000cc)

234~267万円

14.8km/リットル

ラフェスタ(日産)/プレマシー(マツダ)(2000cc)

230~270万円

15.2~16.2km/リットル

 

↑はセレナガソリン車とライバル車の車体価格・燃費性能を比較表です。車体価格はほぼ横一線といった形でしょうか?

 

燃費性能に関しても僅差ですが、セレナが一歩リードでビアンテは少し離された形になっています。

 

車種名

1km走るのにかかる燃料代

セレナ

約6.9円

ノアガソリン車(アイドリングストップあり)

約7.5円

ノアガソリン車(アイドリングストップなし)

約8.2円

ステップワゴン

約7.0円

ビアンテ

約8.1円

ラフェスタ(日産)/プレマシー(マツダ)

約7.4円

※ガソリン価格120円/リットルで計算

 

実際にセレナとライバル車の1キロあたりの燃料コストを出してみると差がわかりやすくなります。セレナと一番差が少ないライバルであるステップワゴンと1km辺りの差は0.1円です。年間1万キロ走行してもその差は1000円です。セレナとの燃費コスト差はないに等しいです。ここまで数値が近いのであれば燃費性能以外のスペックや車体価格、好みなどで勝負ということになってきます。

 

逆に一番差のあるビアンテでは1.1円の差がついてきます。セレナと比べて年間1.1万円の差があるということですから、車種選択の際に重要な要素になってくるのは間違いありません。

 

僅差ではありますが、燃費性能で見ればセレナはライバル車に勝っているということになります。

 

セレナより一回り大きい車種(アルファード/ヴェルファイア、オデッセイなど)との比較

ここまではセレナと同クラスのライバルと比較を行ってきましたが、車種選択の幅を大きくするために、ワンサイズ大きな車種とも比べてみましょう。

 

車種名

車体価格(ガソリン)

燃費性能

セレナ

243~301万円

15.0~17.2km/リットル

アルファード・ヴェルファイア

 

319~417万円(2500cc)

414~484万円(3500cc)

11.4km/リットル(2500cc)

9.5km/リットル(3500cc)

エルグランド

 

320~434万円(2500cc)

412~554万円(3500cc)

10.8km/リットル(2500cc)

9.4km/リットル(3500cc)

エスティマ(2400cc)

331~370万円

11.4km/リットル

オデッセイ(2400cc)

276~345万円

13.4~14.0km/リットル

 

見ての通り全体的なコストはセレナに比べて大幅にアップします。特に車体価格の開きが大きく、一番安いオデッセイでも30万、最も高価なエルグランドに至っては最大で300万以上セレナと変わってきます。セレナと比べてここまで価格が上がってしまうと、いくらサイズアップや装備が豪華になったところで、比較対象としては微妙なところです。

 

セレナとギリギリ比較対象になるかもしれないオデッセイで、購入から一年間のトータルコスト(車体価格+燃料費)のを算出すると

 

セレナ
車体価格243万円+燃料費8万円=251万円

 

オデッセイ
車体価格276万円+燃料費8.7万円=284.7万円

 

差額 -33.7万円(セレナの方が33.7万円お得)

 

※最廉価グレード、年間走行距離1万キロで計算

 

このようにトータルコストはかなり変わってきます。

 

サイズもアップしたことで快適なことは快適でしょうが、初期コストは30万円以上上昇します。もともとセレナを購入予定で予算を組んでいたとしたら予算を大幅に超えてしまうのではないでしょうか?

 

無理してワンサイズ大きな車種を購入してしまえば、車内は快適かもしれません。しかし、それ以外の生活に無理が出てきてしまう可能性があります。そうなってしまっては本末転倒ですから、無理せずに予定通りセレナの購入をおすすめします。

 

セレナよりも一回り小さい車種(フリード、シエンタなど)との比較

更に幅を広げる為に、反対に一回り小さい車種も見てみましょう。

 

車種名

車体価格(ガソリン)

燃費性能

セレナ

243~301万円

15.0~17.2km/リットル

フリード

188~212万円

19.0km/リットル

ウィッシュ

190~259万円

14.4~16.0km/リットル

シエンタ

168~198万円

20.2~20.6km/リットル

 

もっとも燃費性能に優れているシエンタとセレナの比較を行ってみましょう。比べるのは先ほどと同じく、車体価格+1年間の燃料代です。

 

セレナ
車体価格243万円+燃料費8万円=251万円

 

シエンタ
車体価格168万円+燃料費5.8万円=173.8万円

 

差額 +77.2万円(セレナの方が77.2万円コストアップ)

 

このように80万近くのコストダウンをすることが可能となります。確かに大幅に安くなるものの、セレナとシエンタでは車内空間の広さを始め条件が違いすぎます。快適さは大きく下がってしまうでしょうから、セレナの予算を確保した上で考えているのであれば、流石にここまでクラスの違う車種は選ぶ必要はないでしょう。

 

セレナの実燃費はどのくらいになる? 試乗してチェック

いままで、セレナの燃費性能に関して様々な角度からチェックを行ってきました。しかし、この数値はあくまでもカタログスペックであり、メーカーがこの位の数字が出ますよ、と言っている数値です。実際に公道で走ってみると、各ドライバーの運転の仕方や、走る環境次第で変動します。ですから「セレナで実際に走ってみると燃費性能はどんなデータが出るのか」と思うドライバーも多くいます。

 

なので、実際にセレナに乗り込んで運転した燃費性能データ、実燃費データをここに掲載します。

 

とはいえ、セレナを長距離・長時間運転したわけでも、複数回運転したわけでもありません。多くの人々の運転する平均値とはズレがあるかもしれませんが、カタログスペックよりかは実情に即したデータを取れるでしょう。

 

 

 

試乗車:セレナX
条件:1名乗車、エアコンON(26度設定)

 

ガソリン車 12.5km/リットル(実燃費)

 

エアコンを入れて走りましたが、まずまずの数値が出ました。しかし、セレナは家族で出かける時に使われることも多いでしょうから、実際にレジャーに出かける時にはもう少し数字が悪くなるかもしれません。

 

とはいえ、今回は市街地を走る場面も多かったですし、高速道路だったり、郊外地であればそこまで数字は落ちないでしょう。

 

状況次第で燃費性能は変化する?

次は、走る状況によって燃費性能は変わってくるのかをチェックして行きましょう。

 

ガソリン車とハイブリッド車でそれぞれの走行状況による燃費の変化を確かめたかったのですが、今のところセレナはハイブリッド車がありません。

 

そこで、セレナのガソリン車と参考までにヴォクシーのハイブリッド車に乗って環境による燃費性能の変化を体感してきました。

 

市街地(街乗り)

市街地では高速走行はしづらく、比較的ブレーキの回数も増えてくるでしょう。そうなるとハイブリッドの強みが出てきます。実燃費はカタログスペックまでは届かないもののかなりいい数値が出てきます。とはいえ、ガソリン車もアイドリングストップを活用すれば、そこまで悪い数字は出ないでしょう。しかし、一部グレードにはアイドリングストップ機能がついていませんので、その場合はかなり実燃費を落としてしまうでしょう。

 

郊外

道がすいていることも多く、ブレーキを踏む回数は少なくなるでしょう。そうなればハイブリッドの恩恵は受けにくくなります。ですから、実燃費もやや下がってしまいます。反面、ガソリン車であれば長時間の定速走行ができますから、燃費はよくなります。有料道路や高速道路ではその傾向はより強まるでしょう。

 

渋滞

渋滞がちな道では、ハイブリッドはその特性を最大限に生かすことができます。モーターによって走ることが多くなりますので、燃費性能はかなりアップしてカタログスペックに迫るような数値が出ます。逆にガソリン車からすれば常時ブレーキのような状況ではまともに能力を発揮できず燃費はガタ落ちとなります。

 

坂道

坂道走行の場合は、ハイブリッドもガソリンも共に燃費性能は低下します。

 

上記をまとめると、

 

居住環境

おすすめパワーユニット

市街地

ハイブリッド

郊外・田舎

ガソリンエンジン

山岳地

ガソリンエンジン

 

住んでいる環境によるパワーユニットの相性は↑の表をチェックしてみましょう。市街地は道が混んでいることも多く、渋滞や信号に引っかかることも多いでしょう。そうなると停止したり発進したりの繰り返しになりますから、ハイブリッドの強みを生かせます。トータルコストが高くなりがちなハイブリッドですが、主な使用環境が街中であれば、ガソリン車とのコスト差も埋まりやすいでしょう。

 

郊外田舎での使用が多くなるのなら、ハイブリッドは生きてきません。ということはトータルコスト差はますます開いてしまいますので、ガソリン車の方がお得でしょう。山岳地ではどちらのパワーユニットにしても性能はやや下がり、特にどちらが優遇されることはありません。初めからコストの低いガソリン車の方が費用を抑えることができるでしょう。

 

実燃費口コミをチェック

 

既に実際にセレナに乗った時の実燃費データを紹介しましたが、あくまでもこれは試乗した時のデータです。もっと詳しいセレナの実燃費データが必要ならば、複数回試乗を行い平均値をとる必要がありますが、それも手間です。

 

セレナの実燃費データを収集したいのであれば、「みんカラ」を活用しましょう。

同じくサイトを使っている方たちが、実燃費データを投稿しています。また、平均値がどのくらいの確認もすぐにできます。平均値を見れば実際に運転した時にどのくらいの実燃費が出るかを簡単にチェックできます。

 

参考ページ:みんカラ

 

パワーユニット

投稿件数

平均実燃費

セレナガソリン

13000件以上

9.7km/リットル

ノアガソリン

7000件以上

10.3km/リットル

ステップワゴンガソリン

14000件以上

9.2km/リットル

ビアンテガソリン

1000件以上

9.3km/リットル

 

この表はセレナとライバル車の平均実燃費を並べた物になります。試乗時からは少し下がって残念がら2桁を割ってしまいました。

 

ライバルにも僅差で敗れてしまいましたが、その差は年間でも数千円ほどですから、そこまで気にする数字ではないでしょう。

 

セレナの燃費まとめ

 

セレナには現状フルハイブリッド車はありませんが、簡易ハイブリッドシステムを搭載しているのもあり同クラスではかなり高い燃費性能を持っています。

 

実燃費ではライバル車に僅差で敗れてしまいましたが、それでも1,2を争うような優れた燃費性能をセレナが持っているのは間違いありません。

 

車体価格やデザイン、スペック、装備内容など購入車種を絞っていく中で、燃費性能の高さはセレナ購入を後押しする重要な要素だといえます。